
1.お水やり方法
愛情がなによりの栄養剤!
初心者でも安心、ハイドロカルチャーの育て方
動画:水やり方法(ガラスの器編)
ハイドロカルチャーは底面に水を溜めて育てる栽培方法です。
ある一定量のお水を鉢に溜め、植物が吸って鉢のお水がなくなったら、お水やりをします。
お水がなくなるタイミングは鉢の大きさ、品種、季節、環境などによりますが、夏で3~4日に1回ほどです。
一度のお水やりに使用する水量は、鉢の大きさ等によって違いますが、プランテリアのLサイズで200ml(コップ1杯分程度)です。
鉢の底面にどのくらい水が溜まっているのかを判断するには、水位計を使用します。
では、お水やりの方法を見ていきましょう。動画または、イラストでご確認ください。
動画:水やり方法(陶器編)
2.葉拭き
葉が大きな植物はとくに、葉拭きを行うとよいです。
埃がたまって白くなっている・・・となると美観的に残念ですし、そこから病気の発生なども考えられます。造花に比べ、生きた植物は呼吸をしているので埃が付きにくい・・・などと言われますが、
確かにそうなのですが、でも気は抜かないように、いつもきれいにしてあげてください。
葉を吹く際の注意点は「力を入れ過ぎないこと」
葉を破いたり傷めたりする原因となります。
おススメは、市販のハンディーモップ。植物専用に用意いただき、ささっと撫でてあげてください。

動画 葉拭き編
3.枯葉取り
植物自身についた枯葉や、地表面に落ちた枯葉等はこまめに取り除きましょう。
美観が維持されるだけでなく、病害虫やカビの予防になります。

4.霧吹き
空中湿度を好む品種、またそれに限らず乾燥する時期や汚れを落としたいときなど、
時折葉の裏表に霧吹きをしてあげましょう。

5.肥料
葉の色が悪い、元気がないなどのとき、市販の液肥や栄養剤を試してみてください。
葉の色がきれいになったり、生育が良くなったりします。ただし与えすぎると逆効果になる場合もあるのできちんと植物の様子を見ながら少しずつ試してみましょう。
また水耕栽培を長く楽しんでいただくための専用肥料として、
プランテリアではイオン交換樹脂栄養剤とハイドロファームをご用意しています。
【イオン交換樹脂栄養剤】
イオン交換樹脂栄養剤は遅効性の肥料で、主に植え込み前の元肥のような形で使用します。
植物に必要な養分を供給するとともに、有害な植物の老廃物を吸収し根腐れ防止する効果があります。有効期間は補給後より約3か月です。
3か月後に追肥するか、もしくはハイドロファームをご利用いただいても良いと思います。
【ハイドロファーム】
ハイドロファームは即効性の栽培液で、必要栄養素がバランスよく配合され、また緑藻・カビ・バクテリア発生を抑制しますので、ガラスの容器で育てるときの美観が損なわれにくくなります。
普段のお水やり代わりにハイドロファームを与えればよいのでとても簡単です。
動画:栄養剤
6.病害虫対策
動画:病害虫駆除
【病害虫について】
これは、何より予防が一番です。葉拭きや枯葉とりをこまめに気にしてあげるとよいです。
もし病気が出た場合は、なるべく薬を使わずに、虫がついている葉をカットするなど早めの対処をしましょう。広範囲なら枝ごと切るなども良いと思います。強めにカットしてもわりと新芽はでてくるものです。それでも、どうしても・・・という場合は、市販のお薬で対応ください。
7.剪定
樹形を整えるため、混み合った枝を減らし風通しを良くするため、枯枝・病害虫除去のためなどのために時折剪定を行うことをお勧めします。
動画:剪定
8.置き場所
明るさ・温度・湿度・風通しに気を付けます。
品種により得意不得意が多少ありますが、
基本的には人が過ごして快適なところが植物にとっても快適です。
良く「レースのカーテン越しの明るく風通しの良いリビングが良い」とご説明したりします。
もちろん、キッチンや書斎、トイレなどお好きな場所に一度置いてみてください。
もし環境が合わなければ植物が教えてくれます。
また盲点なのが、季節によっても快適な場所が変わることもあります。
例えば、直射日光のあたる窓辺は夏はNGな品種もあったり、空調や換気の風が直接当たる場所がNGになったり、冬場とても冷える玄関などもNGです。夏はこの場所でよかったのに、冬になったら元気がなくなったなどよくあることです。あと、快適なはずなのになぜ?という場合は、空調の風が直接あたっていることが良くあります。
多少、環境が合わず元気がなくなっても、すぐに環境を変えて対処すれば元通り元気になってくれることがほとんどです。良く観察してあげてください。
9.植替え
一回り大きな器にしたい、気分を変えたい、鉢が割れてしまった等、植え替えをしたいときがあります。
そのような場合、植え込み材も一緒にきれいにしてあげましょう。大きな器にかえる場合は、植え込み材を買い足してくださいね。


Before
Afeter

冬に寒いところに置いたため葉が落ちてしまっているのですが、パキラです。
大きくなると切り戻したりしていたので、小さいですが、
10年ほど前の鉢。 きれいに切り戻してあげると、もう少し形がいいのですが、ここはとりあえず・・・失礼します。
引っ越しなどで移動したため内容器が植え込み材から飛び出して見えてしまっています。
植え込み材はネオコールの大粒を使っています。写真で白っぽく映っているのあh、カルキだと思われます。
それでもさすがはネオコール。小さなほこりなどはあるものの、比較的きれいです。少しあらうだけで よみがえりそうです。


まずはボールに植え込み材(ネオコール)と植物をあけます。※自宅用で水位計がついていません。本来あったほうが良いです。
鉢の汚れは、ネオコールの色粉のようです。
あとは目立った汚れはありません。虫もいませんね。
ネオコールをザルにとり、水で洗い流します。
この時、細かな根など取り除いてあげてください。
今回は同じ器に植え変えました。
(植え込み時の写真がなくてごめんなさい)
植えるときに、内容器を外して植えています。
内容器を外したほうが、根がのびのびすると思います。

植替え後、お水やりを忘れずに。